|
(渋横雛大丸安錦)
「つか、『山ピー』とかいまだに呼んどんの?」 「そうやん結婚したらお前も山下さんやで?お前も山ピーってあだ名になってもおかしないんやで?」 「おかしいけどな、実際呼ばれたら。でもまぁ理屈はそうなるわな」 「智久さんとか呼ばなあかんとこやろそこは!」 「・・・智久さん?」 「そうや」 「今一気に妻っぽくなったでお前」 「そうかなぁ・・・。」 「ほんでも『ともひささん』ってサ行が続くと言いにくいことない?」 「はぁ?」 「『ともひ ささ ん』の部分」 「細かっ!」 「お前だけやそんな心配すんの」 「だいたいそこは慣れなあかんとこやが」 「まぁ智くんとかでもええんちゃう、新婚っぽくて」 「でもお前それがさぁ、40とか50代になってみ?智くんって呼んどんのってどうなん?」 「イタイ感じするなぁ」 「呼び捨ては?普通に『智久』で」 「でもお前サザエさんがマスオさんのこと呼び捨てにしたら違和感バリバリやで」 「おかしいおかしいそんなん。サザエさんが『おかえりなさい、マスオ』って」 「あーたしかに嫌やわそれ!」 「サザエさん基準にすんなや」 「や、でも40代とかなっとったらもう子供おるやろ、『パパ』とか呼んどるんちゃう?」 「そうやでフネさんは波平さんのこと『お父さん』って呼んどるもん」 「言われてみたらそうやな」 「あとちびまるこちゃんのお母さんもそうやない?『お父さん』って」 「あーそんな気ぃする」 「でも王道は『あなた』やない?」 「あーーーーキタ!それキタ!」 「あれやな、野原さんちのみさえさんもヒロシのこと『あなた』って呼んどる」 「言ってみ、お前言ってみ?」 「・・・・・・あなた?」 「あー・・・意外とアリかもわからんな」 「戸惑いながらの部分がよかった!初々しくて!」 「新妻感がな!」 「新妻はええけど昼下がりの団地妻にならんようにせんとお前」 「ぎゃっははは!!最低!!」 「団地には住まんからこいつらは!」 「宅急便のお兄ちゃんと火遊びしたらあかんで?破滅やその先にあんのは」 「するかアホ!!」 |