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「へぇー、村上先生が?」 「村上先生誰とでも仲良ぉなるからな」 「だからってあんな不審者たちとそんなすぐ打ち解けなくても・・・」 「そんな不審者たちを家に住まわせとんのは?」 「私ですか」 「アナタですね」 それはそうです。 お昼休み、マルとタツさんと学食ご飯中。 結局昨日はカレーを食べてから、引き止めるあいつらを振り払うように村上先生は帰っていった。 とりあえず従兄妹という説明はしたけど、彼らの父親が冒険のために海外へ飛んでることなんかは言わないでおいた。めんどくさいので。 帰る直前まで「ほんまに大丈夫か?」と繰り返していた村上先生だけど、だめですと言ったところでどうしようも、 「言えば先生んちにその人たち置いてもらえたんちゃう?」 「あ、ほんまや」 「・・・・・・・・」 いや、いやいや。ね。 担任の先生っていうだけのひとに、そんな迷惑はかけられないし。ね。 「・・・あ、村上先生や」 タツさんが指さすほうを振り返る前に、テーブルに学食デザートの定番杏仁豆腐が置かれた。 「・・・せんせーこんにちはー」 「ハイこんにちは。ほら、これやるわ杏仁」 「え、いいんですか?」 「昨日世話になったからな」 「先生?の分だけですかー?」 「えー先生俺のんはぁ?」 「お前らには世話なっとらんわ」 そう言いながらも村上先生、もう二つ杏仁豆腐をテーブルに置いた。 「・・・さすが・・・」 「うわーーーい!」 「先生大好きぃー!」 「やめぇ寒気がするわ」 「ねぇ先生、の従兄妹に会ったんやろ?どんな感じのひとなん?」 「えー?どんな感じかゆーたら・・・なんやろ、アホやったなぁ」 「え、アホって印象なんですか?」 そのとおりです先生。あいつらアホなんです。 「まぁに悪さするようには見えんかったけど」 「へぇー、じゃあとりあえず村上先生チェックは通ったってことや」 「どんなんやねんそれ」 けらけら笑って、村上先生は。 こんなに信頼できる、優しい村上先生は。 あの家で唯一仲間意識が芽生えた村上先生は。 とんでもないことを言いやがった。 「お前らもいっぺん、こいつんち行ってみたらええやん」 てめぇ余計なこと言ってんじゃねぇよ。 (08/29) |