(※今回、お隣さんちの亮くんは語り部役を放棄しました)





「内と亮ちゃん、紅茶とコーヒーどっちがいい?」
「もちろん紅茶!!」
「俺も」
「あいよー」
「ピーちゃんの淹れる紅茶めっちゃうまいねんで!」
「・・・へぇ」
「亮ちゃんも普段はコーヒー党のくせにピーちゃんの淹れた紅茶だけはきっちり飲むもんな」
「まぁな」
「へぇーほんなら俺も飲んでみたい!」
「いいっすよ。・・・・・・そちらのお二人は?」
「・・・」
「・・・まぁ、」


「俺にわざわざ美味い紅茶、淹れてほしいんですか?」


「っ絶対いらん!!」
「俺もじゃ!絶っっっ対いらんわ!!」
「ふーん。あっそ」
「・・・っつかなんでお前がここん家で普通に紅茶淹れられんねん!なんで茶葉の在処とか普通に知っとんねん!」
「俺の仕事なんで、これ」
「人ん家やん」
が俺の紅茶の大ファンだから仕方ないでしょ。任されてんだから」
「そうやんなーも大好きやもんな!冬とかさ、わざわざ朝淹れてもらって魔法瓶入れて学校持ってっとったやん」
「中学生の頃そんな習慣もあったな、そういや。ないと元気出ぇへんとかワケわからんこと言いよんねん」
「すごいなぁ、ほんまに大ファンや」
「そうそう、まさに大ファン」
「というわけで俺は 4 人 分 の紅茶を淹れてきまーす」
「・・・・・・あの野郎・・・」
「・・・おい亮、あいつはいっつもあんなんか?」
「・・・いや・・・まぁテンションは常にアレやけど、ここまでなんつーか、嫌味っぽくはないはずやねんけどな」
「でもユウくんたちが紅茶飲みたいーって言えば淹れてくれると思うで?」
「あのなぁ、あんな言い方されてそんなもん、頼みたくもないわ」
「せや、当たり前や」
「っつかお前らはなんなん?幼馴染やっけ?」
「そうそう幼馴染」
「なんであいつだけ年上やねん」
「そらピーちゃんのが生まれたんが早かったから?」
「・・・・内、うん、正解やけどな」
「でも幼馴染って別に同い年だけに限定されたくくりとちゃうでしょ?ご近所でずっと一緒に育ってきたから俺ら幼馴染やねん」
「あーまぁそうかそんなもんか・・・」
「じゃあずーっと仲良しなんやね」
「学校もおんなじやったもん中学までは」
「え、何個違い?」
「俺らが1年生んときにピーは3年生、やから中学でもちょっとだけ被んねん」
「あ、そういうことか」
「高校はピーちゃんとは同じとこ行かれへんかってんな、俺らは」
「あー、足りんかった?」
「足りんかった」
「・・・やっぱ頭ええんや・・・」



「え、理解できてなかったんだ」



「・・・・・・」
「・・・・・・」
「俺普通に頭いいですよ。・・・はい紅茶」
「わーい!」
「・・・サンキュ」
「あ、ありがとー」
「二人も何もないのは可哀想だから」
「同情すんな」
「要らんお世話や」
「水汲んできてあげましたよ。はい。」
「なんっじゃそりゃ!!!!」
「お前バカにすんのもたいがいにせぇよ!!!!!」
「ユウくんバルくん!!!落ち着いて!水飲んで落ち着いて!!」
「飲ませようとするかお前も!!」
「ええから!」
「よかないわ!」
「はい、話戻そ!!!な、亮!話戻して!!!」
「・・・まぁ、まぁせやなピーはめっちゃ賢かったもんなちっちゃい頃から」
「そうそう!俺ら一緒に公文通っとったけど」
「あー行ってたね公文。懐かし」
「・・・くもん?」
「くもん。え、知らん?塾ですよいわば」
「そう、そんでな、おんなじ教室通っとんのに俺らには全然現れんかって、公文効果が」
「月謝の無駄やゆーて俺んとこのオカンと内のオカンは俺らんこと早々にやめさせたんよな公文」
「せやから結局ちゃんと小学校終わるまで通っとったんはピーちゃんとの二人やってんな」
「あ、ちゃんもなんや!」
「え?あいつ頭ええん?そんなに?」
「だって俺と同じ高校ですから」
「・・・へぇ」
「ってことは山下くんも去年までは寮生活やったってこと?」
「そうそう」
「めっっっっちゃ羨ましかった俺!!おんなじ寮て!毎日が修学旅行みたいやん!」
「言うても男女寮別やろ?」
「別だけど夜間以外は普通に行き来できるし」
「マジで!!?」
「へぇーそうなんや」
「つかぶっちゃけ夜間でも簡単に入れたし。教師じゃなくて管理人が一人いるだけの寮だったから」
「・・・なんっつー・・・」
「・・・あ、羨ましい?」
「いつ誰がそんなこと言うたぁ!!!」
「うちの学校優秀だからそういうヨコシマな生徒いないんですよねーだからこそそういうゆるい管理体制だったわけだし」
「ヨコシマとかお前・・・失礼やろが!」
「せや!ど、で、だだだ誰がそんななぁ!」
「うまいこと喋れてへんよ!」
「ユウくん・・・」
「ちなみに俺ほとんど毎晩に家庭教師みたいなことしてましたよ」
「・・・っなんやとコラァアアア!!!!」
「お前そんな毎晩毎晩あいつにそんな、あんな、・・・どんな!!」
「家庭教師は勉強教えるひとのことやからねバルくん!!!!つか二人ともアカンよ変な方向に妄想持ってったらアカンよ!!!!!」
「・・・ほらヨコシマだ」
「否定してやれへん・・・」








(09/25)