「・・・・・・」 昼休みと5時限目が終了し、休憩時間になった。 授業中に受信したメール画面を眺めていると、「どしたん?」マルが肩越しに携帯を覗き込んだ。タツさんもちらりとその画面を見る。 「なんか、うん。よくわかんないけど早く帰ってこいって」 「え、この亮って隣の家の怖い子?」 「あぁ、なんか工業科にいそうな感じの不良っぽい子?」 会ったことのない亮のことはそんな風に伝わっている。いや、嘘じゃあないでしょう。 「なんで?この子今の家おんの?」 「なんだろ・・・」 「っつか、の家におんのは従兄弟3人組やろ?ってことはー、そいつらがなんかやらかしたってことちゃう?」 「あ、それをこの亮って子が教えてくれたってこと?」 「・・・・・・」 考えたくないな、あいつらによって引き起こされた異変なんて。 「どうすんのー?」 「・・・6時限目、なんだっけ?」 「え、なんですか科目によっては帰らはるんですか?」 「いやいやいや・・・」 しかしクラさんが意地悪そうに微笑む。 「、6時限目は公民やで」 公民。 担当教諭、村上信五。 「サボったら八重歯伸びてまうからなあのセンセーは」 「諦め。もうチャイム鳴るし」 キーンコーン。 鳴った。と同時に「ほいサクサク座れーーー」教室のドアが開く。 「・・・オンタイム村上・・・」 わたしが呟いたのは、授業開始時間に遅刻したことがない村上先生につけられたあだ名だった。 (10/18) |