「あ、おかえりなさい。お疲れさま」
「ただいま・・・ってか久しぶりだねトモ」
「だね。最近俺も忙しくってさ、大学」
「そっかそっか、じゃあそっちこそお疲れさまなんだ」
は最近どう?勉強わかる?前みたく見てあげらんないしさ、心配してんだよ俺」
「意外とできてんだよコレが。トモがさ、お下がりの教科書とかくれたじゃん?アレの要所要所にライン引いてあったりするからさ、マジ大助かりで」
「そりゃよかった」



久しぶりに見たトモはちょっと髪が伸びてて前髪あたり特に鬱陶しそうだったけど、元気そうで安心した。



「・・・オイ、なんか言うことないんか」



・・・あぁいたいた、幼馴染の再会の邪魔をする奴が。



「ただいま」
「ちゃうやろ!そうやないやろ!!」
「つーかこいつマジでほんまになんなん!?お前なんでこんな腹立つ奴と幼馴染なんかやっとんねん!!」
「幼馴染って選んでなるものじゃないと思いますよ。物心ついたら一緒にいたっていうのが幼馴染でしょ」



やっぱ仲悪いんだ・・・まぁたしかに、この人らはトモが苦手なタイプだなそういえば。
しかしここまで包み隠さないとそりゃ亮とチパはハラハラしただろう。ヒロは気付かなかったみたいだけど。
「いや、トモはいいひとですよ」
とりあえずそうフォローすると、バルが「おま、・・・お前やっぱり・・・」とでっかい目をさらに見開いた。飛び出そう。



「寮時代の家庭教師プレイでいろいろ仕込まれたんやな!!」



「・・・は?」
「プレイちゃうよバルくん!!」
「そうプレイやない!!ただの家庭教師や!しかもボランティア的な、めっちゃええ家庭教師や!!」
「いや、いやいやいやいや!!ただの家庭教師!?それでこれはありえへん!!」
「そうや!今の空気やぞだって、なんかもう互いのことよく知ってますー的な雰囲気バシバシ出してきよるやん!!」
「なんなら背中のホクロの数まで知ってそうな雰囲気やった!」
「あぁ、4つ?」
「知っとんの!!?」
「なんで知っとんねんおかしいやんかお前!!!今適当に言うただけやのにそれがドンピシャとかどういうことやねん!いつ見た!!なぜ見た!!何回見た!!!」
「・・・いや嘘だよね?あたし背中にホクロないし」
「うん適当」
「はぁぁぁぁ!!?」
「なんっやねんそれは!何しにそんな嘘ついた!!悪乗りにもほどがあんぞお前!!」



あんたらに言われたくはないだろうよ。



「あなた方に言われたくはないですよ」



言っちゃったよ。



「・・・ってか何?家庭教師プレイとか何の話してんの?」
「さぁ。このひとたちのやらしい妄想の話だよ。ねぇ、やっぱこんな人たちと一緒に暮らすの危ないと思うんだ俺。のお父さんにそうやって言っていい?」
「え、トモお父さんと連絡とってんの?」
「うん、つーか俺おじさんからお願いされて今日様子見に来たんだよね実は」
「あ、そうなの?」
「そうそう。でもやっぱー・・・ダメじゃん、彼ら」
「横目で見たな今お前俺らんこと横目で見たな」
「つかダメってどういうことやねん俺らダメちゃうぞ別に腐ったミカンやない」
「まぁ強いて言うなら綺麗な丸い形になれなかったミカンですね」
「出来損ないってことかこの野郎!!!」
「そこまで言うてないやん!落ち着いて!!」
「そう、しかも形悪くったってそれでも食べられるから大丈夫やから!!」
「・・・お前自分がどんだけ丸いミカンやと思っとんねん。しかも形綺麗やからって食ってうまいとは限らんからな。実はめっちゃまずいって可能性もあるからな」
「でも消費者がスーパーで手に取るのは丸いミカンですよ」






・・・ってゆーかいつまでミカンの話?










(01/09)