(はやとりゅー)






「大丈夫なのかよ」
「何が?」
「資金。結婚式とかあげんの?」
「や、今回は見送り。無事生まれてちょっと育って落ち着いてからでも遅くねぇじゃんってことで」
「出産費用は?」
「・・・まぁ俺の貯金状況を打ち明けましてー、」
びっくりしてただろ」
「・・・最初冗談だと思われた・・・」
「・・・・・・」
「で、とりあえずはの貯蓄から出すことになって」
「どこ住むわけ?」
んちの近くのマンションにしよっかって話になってる。とりあえずその資金はの親が立て替えてくれるって」
「あぁそうなんだ」
「ほんとは返さなくていいとか言われたんだけどさ、それも情けねぇじゃん?だから何年かかるかわかんねぇけど絶対返すって、血判状書いて」
「また書いたのかよ血判状」
「そんな感じで金の心配はひとまず生活資金だけで済んでる」
、大学は?」
「もうちょい経ったら休学するって。あとは状況次第」
「そっか」
「ああ」
「・・・・・・子供、」
「あ?」
「育てられる自信、あるわけ?」
「そりゃあるよありますよ。俺だけじゃ無理だけど、いるし。まぁに任せっきりにはしねーよ、世間ズレした子になっちまうから」
「そうかもな・・・」
「俺も子供好きだし。素直に嬉しいわけよ、自分の子供ができたってのが」
「・・・ふーん」
「・・・でもさぁ、」
「なんだよ」
「お前らの力とか借りないで、余計な心配もさせねえくらい立派な子供育ててやるー!とか、思うと思ってたわけ俺は自分で」
「あぁ、言いそうだよなお前は」
「・・・でもやっぱー、・・・・・・なんかあったら助けてな。そんなさ、まぁなんもないと思うけど!万が一なんかあったら、力貸して」
「・・・らしくねぇじゃん」
「なんかな、意地だけじゃ育てらんねぇなって思って、ひと一人をさ。今までだけ守ってりゃよかったけど、それがもう一人増えるじゃん。それがなんか、変な意味じゃなく重いよなって」
「・・・・・・」
「絶対不幸にはしたくねぇんだよ。わかるじゃんそれは。だからそのためにだったら変な意地とかプライドとかいらねぇから、お前らに頼っちゃおっかな、みたいな?」
「・・・・・・なに、いきなり父親になってんだよ」
「とんがってらんねぇの。たてがみのないライオンになるから俺」
「それメスライオンだから」
「あそっか」
「・・・・・・バーカ」
「るっせぇ」
「隼人」
「んだよ」
「・・・・・・・・・おめでと」
「・・・・・・・・・おっせ。」