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「無理な相手ならもう付き合うな。あっちが可哀想や」 めんどくさそうにヨコに言われた。 「・・・別に、」 別に、の後が続かない。 別に、無理な相手とは思わない。 別に、好きで約束を反古にしたわけでもない。 可哀想ってのは、わかるけど。 別に、会いたくなかったわけやない。 好きは好き。 そもそも好きでもなければ付き合ったりしない。 でも、仕事は、仕事やし。 仕事の間も何をしている間も、ずっとあいつのことを考えてるわけにもいかんやろ。そもそもそれは、無理。 自分にとって何が一位で何が二位で、何がランク外かなんて話とは違う。 仕事は一位。 も一位。 それは間違いない。 でもやっぱり外せないことも、あるわけで。 その結果この間みたいに「仕事を優先した」ような形になってしまうことだってある。 その場合、と俺と、悪いのはどっちなのかと言われれば、俺が悪い。それをどうこう言うつもりはないし、だって俺を責めたいわけやないと思う。 問題は、そんな俺とあいつが、続けていけるのかということで。 ヨコは「無理な相手ならもう付き合うな」と言ったけど、それは俺ではなく、が考えること。 もう、しんどいんやないか、なんて思う。 あいつはしっかりした女の子で、俺のことも理解してくれとるし、仕事のことだってわかっとるし、だから前だってそんなに騒ぎ立てたり変にむくれたりせずにおいてくれた。 だけどあいつだって、寂しくないことはないはず。 俺との約束があったあの日は、予定も入れてなかったと思う。 俺と会えへんかったから、あいつはたぶん、あの夜を一人で過ごした。 だけどこんなことはもう初めてでもない。慣れてしまった部分は、少なからずあると思う。 だからこそ。 嫌やろ、もう。 わかったふりで |