「・・・・・・」
『ハイもしもしー』
「俺」
『うん、わかってるよ』
「何しとんの今」
『帰り道のタクシーの中に』
「あとどんくらいで家?」
『・・・・・・そんなにはかかんないかな、と』
「じゃあ家に着くまで平気?」
『え、や、なんなら着いたらかけ直しましょうか?』
「いや、ええわ」
『そっすか・・・』
「・・・お前ちょっと敬語戻ってきとるぞ」
『・・・・・・そんなことないよ!』
「ふーん?」
『それにしても錦戸くんメールはあまりしないタチ?』
「あぁ、まあな」
『だよね。メールが来たことないもん』
「電話のが早いしな。返事待つのが嫌いやねん俺、メールとかやと」
『あぁ、それはわかる!』
「そうそう。・・・・・・あのさー」
『なに?』
って彼氏とかおんの?」
『・・・・・・・・・・』
「・・・・・・・・・黙んな」
『・・・・・・や、びっくりしましたマジで・・・』
「なんでやねん、ええから答えて」
『や、いませんよ』
「・・・・・・あっそ。・・・あ、いや、俺こないだ何も考えんと携帯聞いてんけどさ、もしお前彼氏とかおったらあんま聞かんほうが良かったかなって思て」
『あ、あーあーあー、そういうことですか!あぁもう、全然問題ない!大丈夫大丈夫!』
「あー・・おん、わかった」
『うん。あ、そういえばちょっと疑問が』
「何?」
『なんでこう、会ったときより電話のときのがいっぱい喋ってくれるんですか?っていう』
「・・・・・・」
『・・・あたしって顔見ると話しにくい・・・?』
「や、ちゃうちゃうちゃう!そんなんちゃうけど、なんかホラ電話のんがこう、・・・あのー、話しやすいねん!俺あの電話のが得意でー」
『電話のが得意・・・・・・そう、ですか』
「そうそう」
『あー・・・わかりました。うん。わかった。ごめんなさいちょっとそろそろ家着くから、』
「あぁわかったわかった、ええよ。おん、じゃあまた明日」
『ハイ、また明日!オヤスミなさーい』











「(・・・っしゃ)」














(05/19 彼氏の有無を聞きたかったっていう。サラっと聞いてますがあの瞬間錦戸さんの動悸は相当早かったらしいですよ。)