「ただーいまーーーー」
「・・・・・・」
「・・・え、亮さん?何読んでんの?」
「書いてへん」
「は?」
「産み分け方書いてへんコレ」
「産み、産み分け?」
「女の子がほしいねん」
「・・・・・・・・・はぁ、女の子が欲しいんですか」
「・・・っつかさ!そうお前言えよ!妊娠したなら!」
「あー・・・やっぱりその方向に話が行ってる・・・」
「なんで?なんでなんも言わんの?一人で育てる気やったん?シングルマザーもええと思うよ、そういう女の人ってほんますごいと思うし、今やったら昔に比べたら全然差別とかも減ってきとると思うよ、でも!お前には俺がおるやん!その腹ん中の子にはお前っていう母親と、俺っていう父親がおるやん!ええやん両親揃うなら揃った方が!」
「違うんだよ」
「違ない!お前、お前また俺の迷惑なるとか仕事のこととか心配したんか?そんなん考えんでええねん!一緒に育てなあかんやん!俺らからの愛情をその子に注いだらなあかんやんか!」
「そ、それが、だからぁ!」
「まだなんかあんのか!そんなに嫌か俺と子供育てんのが!つかそれ以前に結婚やんか結婚せなアカンやんか!」
「そうじゃなくって!」
「隠し子はよくないで?後からバレたらめっちゃバッシング受けて子供が傷ついてまうから」
「それはそうだと思うけど、つか聞いて!聞け!」
「なんやねん、何か問題が?」
「問題、・・・問題どころの話じゃねぇ!根本的に間違ってんだよ!」
「何がや!どこがや!」
「子供など、できていない」
「・・・・・・は?」
「子供などできていない」
「・・・・・・・・え、それ嘘?」
「嘘じゃねぇし!!できてないんだよ子供は本当に!!」
「や、だっておかしいやん!なんでそれなのにこんな種類の本が4冊もあんねや!そりゃこの『はじめての赤ちゃん』とかは表紙の子が可愛かったからうっかり買うてもうたーみたいなアレでもまぁギリギリでアリやけど、それ以外の本買わんやろ妊娠してないと!助産婦のオバちゃんとかの表紙につられてこの本買うたりせぇへんやろ!!」
「そのご意見に一言で答えれば!」
「なんや!」
「忘れ物です」
「・・・・・わすれ?」
「忘れ物です。」
「・・・・・・・や、だからー、それ嘘?」
「だから嘘じゃねぇっつってんの!!」
「いやこんなん誰が忘れてくねん!!」
「妊娠5ヶ月に入った親友だ高校時代の!!一昨日遊びに来てくれて一緒に名前とか考えたんだ!そしてそのままその本を忘れて帰ったんだあいつは!!」
「・・・その友達アホやんそんな、こんなでっかいもん忘れてって!」
「アホはアホだけどたしかに!あいつもあたしもアホだけど!でもそんなことは今はどうでもいい!とりあえず亮が勘違いをしているってことを早く認めてくれ!!」
「・・・・・・・・え、ほんまに?」
「どこまで疑うんだよ今日・・・!」
「妊娠してない?」
「してない」
「ほんまやな?」
「ほんと」
「絶対?」
「絶対。」
「・・・・・・・・・・・はぁー・・・・・・なんやねんもぉーーー・・・・・・」
「こっちの台詞だよもぉーーー・・・・・・しかも亮ご飯作っといてくれてると思ったのにー・・・」
「あ、忘れとった!」
「・・・ですよねー・・・」








(05/29 よく喋りました、今回の錦戸さん。とりあえず全力でテンパってもらいました。以上です!リクエストありがとうございました!!)