「・・・・・・・・嘘みたいな景色なんですが・・・」
「嘘ちゃうよ!」
「え、え、この部屋とんでもなくないですかひょっとして!」
「や、まぁ、アレやん、普通?」
「普通じゃない!普通じゃーない!!だって、え、東京湾まで見える!!」
「なぁほんまにな。俺もここまで見えるとは思わんかったけど」
「・・・・・・絶対高いでしょこの部屋チャージすんのは・・・」
「ま、安かないで」
「え、いくら・・・?」
「・・・それは聞いたらあかんことなんやないか?」
「や、わかってるけどでも!・・・だってたぶん桁が・・・桁・・・」
「普通の部屋よりは一個多いな、桁としては。これ以上は言わんよ?」
「そうだよね!?え、だってここなんて名前の部屋でしたっけ?」
「ミラコスタ・スイート」
「すい・・・」
「スイート。」
「・・・・・・・・めまいがする・・・・・・」
「アハ、気ィ失いそう?」
「失いそう・・・」
「もう花火始まるから、気ぃ失うならそれ見終わってからにせぇや。せっかくなんやから見とかなもったいない」
「そ、そうだね」
「ほらもう、座り。どうぞ。」
「うん、あ、どうもすみません・・・」
「いいえ」
「・・・でもさ、何があって急にこういうことになった・・・?」
「何があってって?」
「だって別に記念日的なのないし・・・」
「あー・・・誕生日誕生日」
「5月5月、あたし誕生日5月だよ!今6月だよ!」
「まぁな」
「しかも5月にちゃんと祝ってもらったし!」
「や、だからそれはー、今年分」
「・・・ん?」
「21歳の誕生日は5月に祝ったよ。去年のも一緒祝った。ほんでもが生まれてー1歳から19歳まではさ、俺祝ってなかったから」
「・・・は・・・」
「せやから全部祝いたいの。19回分の誕生日」
「・・・・・・・・、2日連続で泣かせんのとかさ・・・」
「ふふ、なんでよ、祝っとんのに泣かんといてや、なぁ
「うー・・・・」
「感動した?」
「すっげした・・・」
「ん、よかった。・・・あ、ほらアナウンス、もう花火始まるって。ちゃんと見とこ?」
「・・・・・ん」









(06/19 ちなみに230000とかですよミラコスタスイート)