翌日。






「・・・・・・」
「・・・すばるくん?」
「お前さぁ、どうなん?」
「え、何がっすか?」
「写真さぁ、俺らは撮るやんか」
「うん、え、今日の話?この取材の話?」
「ちゃう、いつもいつも」
「あぁ、せやな。それが仕事やからな」
「どうやって笑う?」
「・・・えーと、とりあえず歯ぁイーって出して、ニカって感じにして、んで目ぇ細めるみたいな」
「そういう、そういう表情の作り方ちゃうねん!お前嫌やぞ今の『笑顔の作り方講座』みたいな」
「応用編で口開けんねん。ぎゃははって感じに笑う。いや、だって作り笑顔なんやもん・・・」
「いやお前、お前は作り笑顔する必要ないやん!」
「え?なんで?いるやろ作り笑顔は!」
「本物の!笑顔を出せよ!」
「・・・うん?」
「お前やったらな、・・・ちゃんのこと考えたら自然と笑顔になるやろが」
「あー、のことなぁ」
「バッ・・・お前声でかいねん!ここどこやねん現場や!」
「え、なんでそんな、いつもそんな反応ちゃうやん・・・」
「いや違う、あのーそろそろな、気ぃつけていかんと。事務所怖いからな」
「え、バレとんの!?」
「バレ・・・、いや知らん知らん知らん知らん、知らんけど!あのー気をつけていかな!ほら、あのーお前何座や!」
「何座?」
「星星!」
「あぁ星座?さそり座や俺」
「ほら!ほらさそり座、運勢悪いねん今年一杯!」
「え、うっそ!何それどこの占いで?本?雑誌?」
「本かなんかや!お前の運勢最悪やねん!とにかく悪い!ひどい!」
「そんなに!?」
「せやからこう、バレてな、困ったことになるかもわからんから!あんま迂闊なことこう言うたらあかんねん!運が悪いから!」
「えーそれアテになるん?俺占いとか悪いの信じひんようにしとんねやけど」
「星からの警告やろが、大事にせぇ!肝に銘じておかなあかん!」
「必死やんすばるくん・・・どうしたん?笑顔の話やったのに」
「あ、そうや笑顔や。そうそうそう、せやからお前、あのー彼女のこと考えた本当の笑顔をやな、いっぺん雑誌かなんかに載してみ?」
「それでなんかええことあるん?」
「心からの笑顔やったら心に届くわ」
「なんでそんな普通にええことを言うんですか?今どんなモードやねんすばるくん」
「いやええから!俺のモードとかええからとにかく今日のこの取材でな、最近一番可愛かった彼女の姿思い出して写真撮られてみ!」
「えー・・・」









(10/22 さそり座なことも知らないのに運勢を知ってるはずもないので、もちろん大嘘です。彼女のために一生懸命。)