ドラマ現場。





「ねぇにしきー、俺らの妹がご機嫌だよ」
「そうっすね・・・」
「昨日とかなんかあった?記念日的な」
「いや、なんもなかったはずです昨日は。俺会ってないですもん昨日と」
「あ、そっかドラマも昨日はバラバラの時間に撮ったんだっけ」
「はい、残念なことに」
「じゃあなんであんなご機嫌なんだろね」
「さぁ・・・」
「ひょっとして・・・にしきー以外の男があの子をご機嫌にしちゃったかな?」
「っ!?」
「仰け反るほどびびんなよ」
「・・・縁起でもないこと言わんといてくださいよもう!」
「過保護だねぇー・・・」
「ねぇ!」
「おわ」
「ねぇねぇねぇ!」
「んー?」
「どしたのどしたの」
「ギターよりドラムのが簡単?」
「・・・う、ん。たぶん、まぁ」
「ひとによるやろうけどな。まぁもしやったら、ほら手ぇ貸して」
「ん」
「・・・ちっちぇ。」
「手は伸びなかったんですよー」
「手『も』だろ。つか指もか、まぁ全体的に短いっていうね。」
「うぅ・・・」
「な、たぶん弦押さえるとこからむつかしいから」
「爪だけ長いなー・・・自爪?」
「ですです!」
「米とか研げんの?こんなんで」
「研げますよ!」
「つか研ぐことがあんまなさそうだよね」
「そうなんです二宮くん、でもそれには止むを得ない事情が」
「ちょ、亮さん!あたしだって米くらいは研げる!おかずが作れないだけで白米は炊ける!」
「おかずは作れねぇんだ」
「そのぶん俺が得意なんで、そういうの」
「あぁ、補い合ってるわけね」
「そうです!」
「・・・誇らしげだなまた随分と・・・。まぁいいや、ギターやりたいの?」
「え?やりたくないですよ」
「・・・・・・」
「指痛そうだもん・・・爪切りたくないし」
「じゃあなんの話やった?」
「だぁかぁらぁー、ドラムとギターだったらドラムのが簡単だよねって」
「・・・あー、言ってたね最初に」
「まぁドラムは叩けば音は出るからな。あとはリズム感とかの問題で」
「だよね!ねぇ二宮くん、あたしにもできると思いますか?」
「まぁ、まぁまぁまぁできるっちゃできるでしょうよ叩けばいいんだから。そっからこう曲とかに発展させるとなるとー、なかなか難しいと思うけどね」
「よっしゃがんばろ!」
「え、やんの?ドラムを?マジで?なんで?」
「興味本位!」
「なんでそんなとこに興味持ったん?なんかあった?」
「まぁまぁそんな質問攻めにしない。にしきー過保護。できて損することじゃないんだからいいんじゃないですか?」
「・・・でも、」
「それで、ドラムは誰かに習うの?」
「そうです!」
「じゃあ安心だね。頑張れよ」
「はい!」
「・・・・・・」
「にしきー」
「・・・・・・」
「亮ー、いいでしょ?」
「・・・・・・まぁ、ええんちゃう?ちゃんと教わって頑張ったら」
「ん、ありがと!」
「イニシアチブはどっちにあるんだ・・・?」










(11/13 友情出演いただきました。)