「やればできるんじゃん!びっくりしたよ俺」
「いやあんなん絶対ビギナーズラック!」
「俺もうちょっとで負けるとこだったもんなー」
「もうちょっとじゃないじゃん大差ついてたじゃん!」
「でもやったことないのにあのスコア出したのはマジですごいよ。才能あんじゃない?」
「ないない!」
「・・・てか結構時間遅くなっちゃったね、大丈夫?」
「あぁうん、お母さんに今日はちょっと遅くなるって言ってあるから!」
「慶ちゃんには?」
「出かけるとだけ言ったから」
「じゃあ大丈夫だね。・・・でももしかしたらずーっと待ってたりして」
「・・・ありうるなー・・・」
「あ、くたびれた?歩くのしんどいならタクシー拾ってもいいよ?」
「え、ううん大丈夫!・・・ってか送ってくれてる?今」
「え、うん」
「いいよ!うちもうここから歩いて10分くらいだし!」
「歩いて10分って微妙だね」
「何kmか測ったことはないけど、でも慣れた道だし危ないこともないから大丈夫」
「いいよ送るよ。それこそ慶ちゃんに怒られちゃうじゃん、1人で帰らせたりしたら」
「そっかなー」
「そうだよ。てか送るのなんて当たり前でしょ男なら。気にしなくていいんだよ」
「そうなの?」
「そうだよ」
「そうなんだ・・・あたし彼氏とかいたことないから全然わかんなくて、そのへんの当たり前とかが」
「・・・え?彼氏いたことないの?」
「え?うん」
「21なのに?」
「う」
「え、ほんとに?」
「ほんとですけど・・・」
「告白とかされたことは?」
「あるけど・・・好きじゃなかったし、その人らのことは」
「・・・・・・」
「すみませんねなんかおぼこい感じで・・・」
「・・・・・・」
「・・・手越くん、なんか、大丈夫?」
「あ、え、うん、へぇーそうなんだー。・・・いや、いいと思うよ?好きでもない相手と付き合ったって何にもなんないし」
「でも今絶対手越くんは『・・・』の間に『うわーこの女めんどくせー』って思ったよね」
「思ってないよ!!なんでよ!そんなん思わないって!」
「いいよ、気ぃ遣わなくて。あたしだって意地になって彼氏作んないわけじゃなくってね、いずれちゃんと好きなひとができて、そのひとと付き合えたらいいなって思ってるだけだし」
「・・・そうだね、そういう日が来たらいいよね。」
「うん。あ、着いたね。上がってく?たぶん慶兄ちゃんいるし」
「え、あ、ううん!大丈夫、ここで帰るから」
「でもまだ寒いし、ちょっとあったかい物とか飲んでったら?」
「大丈夫大丈夫!」
「・・・そっか」
「うん、じゃあね
「うん、今日はありがとうねほんとに」
「またぜーーーったい遊ぼうね!」
「・・・・・・え、遊んでくれるの?」
「当たり前じゃん!行きたいとことか考えて、またメールするからさ」
「・・・・・・うん!」