「ただーいまー」
「遅ぇんだよ!!」
「え、シゲさん・・・?なんで?」
「小山に付き合わされてもうこんな時間じゃねぇかよ!がもっと早く帰ってきたら俺だってもっと早く帰れたのにさぁ」
「えーーー・・・で、慶兄ちゃんは?」
「ソファで寝た」
「え、待っといて寝たの?」
「メシ食ったら即行落ちた。もう最悪。」
「・・・・・・でもシゲさん、慶兄ちゃん寝たなら帰ってよかったんじゃ、」
「!!」
「・・・・・・気づいてなかっ」
「ちっげぇよアレだよえーと、そう鍵どうすんだよ開けっぱで俺帰ったらあぶねぇだろうが!」
「あ・・・、あーあーあー!そうかそうですよね、うん!すみませんね!」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・じゃあ、俺帰るから・・・」
「でももう遅いし泊まってったら?ちょうど慶兄ちゃんソファで寝てるんだったら、ベッド使えるし」
「や、いいわ。大通りんとこでタクシー拾うから」
「そっか」
「・・・・・・楽しかった?」
「へ」
「手越と出かけて」
「あぁ、うん!すっごい楽しかったし、手越くんすっごいいい人だったから」
「いい人ねぇ」
「・・・あのねーシゲさん」
「なに」
「あたし彼氏いたことないの、21年間ね」
「・・・・・・・・・・・・は?」
「って手越くんに言ったら絶対引かれると思ったんだけど、手越くん『また絶対遊ぼうね』って言ってくれて」
「・・・・・ふーん・・・で、それが嬉しかったわけだ」
「うん。だから、いい人だったって」
「・・・・・・・俺だって別に引かねぇし、そんくらいのことで」
「え、そう?」
「引かねぇよ」
「なんだ、意外とみんなそんなもんなのかな」
「・・・じゃないのって思うけど。いーんじゃん?急ぐもんでもないし、そういうの」
「そっかぁ」
「じゃ、帰るから俺」
「うん、また来てくださいねー」
「来る来る、そのうち」
「ありがとね、シゲさん」
「・・・・・・ん。」