「クマ?」
「そー」
「クマ作ったの?」
「そー。よくない?誰もそんなんしたことないやん?」
「いや、え・・・?クマ、作ったの?」
「そうやって。なに?あかんの?」
「身長180近い成人男性がクマ?」
「・・・いや、絶対かわええねんて」
「可愛ければ可愛いほどにあたし引くわ・・・」
「え・・・どうしたらええん?」
「ううん、いいんだけどね。あんたのコンサートだから」
「・・・そか」
「うん。クマ好きだもんね忠義はね」
も好きやろ?クマ」
「まぁ、うん」
「というわけで」
「・・・うん?」
「あげる」
「・・・・・え。」
「今日できてきた完成品」
「えええ」
「『オオクマ』っていうねん」
「ええええー・・・」
「シリアルナンバー1やで」
「・・・え、ないでしょ?シリアルナンバーとかないでしょ?」
「うん量産。でもコレはだって、第一号やもん、今日俺んとこ来てんもん」
「あぁそう・・・つかオオクマって」
「うまいやろ?」
「・・・・・・・・・・・・いやぁ・・・コレ買うファンの子とか『オオクマひとつください』みたいに言うんでしょ?」
「そうそれよくない?」
「いいんだ」
「でな、よく見てコレ」
「う、うん?」
「生地。大倉。モノグラム。」
「・・・・・・あーーーーハイハイハイ、あ、コレ『大』か。星柄かと思った」
「だってそしたら『倉』しかないやん」
「だから、『倉』模様なのかなって」
「『大』『倉』!大倉やの!」
「そんなに言うこと!?」
「ここ俺めっちゃこだわってんから!あと服とか!」
「へぇー・・・うん、すごいね」
「・・・・・・」
「・・・いや、なに?そこの『・・・』は」
「思ってへんもん
「思ってるよ」
「思ってへん絶対!」
「思ってるって!なんなのどうしたの!」
「すごいねの言い方がだって軽いもん」
「いつもこうじゃない?」
「ちゃう。絶対違うもん。だってこないだテレビでまっすー見て『かわいい』って言うたときはもう、もっと甘かったもん声が」
「ちが、だって増田くんはそりゃかわいいもん!」
「ほら!ほらもう今違った!」
「かたやぬいぐるみ、かたや人間だよ!?まったく同じニュアンスで言うほうがまずいでしょ!」
「ちゃうやん、だってこれ俺やもん。オオクマは大倉忠義やねんもん」
「いや忠義、これは、クマのぬいぐるみだよ?」
「・・・もーひどい。ひどい。俺もうあかん。頑張って作ってもらったのに。もーあかーん」
「あかんのー?」
「・・・あかん、くない」
「なんなの」
「ちゃう、今ー、の『あかんのー?』の言い方が可愛かったからもう、復活したの」
「あ、そう・・・」
「あーわかった、こうしません?」
「どうしますの?」
「このクマをの身代わりにこの家に置いてってー、は俺んちで暮らすの」
「いやいやいやいや!身代わりにはなれないでしょクマは!」
「大丈夫絶対バレへん。のオトンとかオカン、絶対気付かんよ」
「気付くわ!部屋に起こしにきてベッドにクマがあったらお母さんびっくりだよ!ただの家出娘じゃん!」
「大丈夫やって、こんなときのためにな、に多少似せた顔にしとんのこのクマ」
「似てないよ!!!」









(10/17 本当ありがとうございました!)