午後の講義が始まったばかりの構内はあまり人が歩いてなくて、俺はこのやり場のない叫びと行き場のないダッシュをどうしたらいいのかわからないままとりあえず立ち止まって息を整えた。
・・・もうやだ、脇腹痛いし、苦しいし。
もう走れません。
もうわけがわかりません。
もう地面しか見えません。



「・・・あれ、カメぇ?」



地面から顔を上げると、太陽を背中にしょった無駄にさわやかな田口が俺を見下ろしていた。
「なにしてんの、講義ないの?」
「ちょ、田口田口田口ねぇねぇねぇ」
「え、なになになに怖いんだけどちょっと待って待って待って、え?」
「・・・そんなに?」
こいつに引かれる日が来るとは思ってなかったからその態度にちょっとショックを受けた。ってか今の俺はHPもMPもほぼゼロに近いっていうのを汲んでほしい。もっと優しく接してほしい。その点では今こうして会ったのが赤西とか上田じゃなくてよかったけど。
「なに、どうしたの?遅刻?単位やばいとか?ってか鼻赤くない?」
「・・・今お前、暇?」
「・・・・・・・・・・・暇じゃない。」







・・・田口は逃げようとしている!




















第三目標ドトール
(付き合ってもらいます)
(どうせ暇なんだろ?)








(03/17 大学に田口がいたら惚れる。)