「あれ、親戚」



の答えはあまりにまさか過ぎるものだった (田口の爽やかスマイルが浮かびあがって、なんか無性にイラっとした)。
赤西は「もうマジめんどくさいお前、鼻赤いし」と言い残して立ち去って、大学の門の前、と俺とが向かい合っている。
「・・・ウソだぁ」
「ほんとだよ。大阪から遊びに来た亮くんでーす。今うちにいるけど、もうすぐ帰るよ」
「似てないじゃん!」
「だって親戚だもん・・・従兄妹ね、ちなみに」
今度ちっちゃい頃のアルバム見せてあげるよ、二人とも写ってるから。そう言われて、ようやくこれがその場しのぎの嘘じゃないんだと信用できた。
「ってかあの人職業何?なんであんな怖いの?」
「ほんとは心優しい専門学生だよ。なんか和也のこと変質者だと思ったんだって。だから思い切りびびらせてやろうと思ったんだって」
「変質者・・・。でもの携帯に電話したときもあの人出たし」
「シャワー浴びてたから、どうしようって思って反射的に出ちゃったんだって」
・・・それは亮くんとやらの嘘な気がします。ややこしくなるから言わないけど。
「さっきはあたしだってびっくりしたんだよ?玄関で亮がすっごい怒鳴ってるから」
「うん、すっごい怒鳴られた」
「どんな人だった?って聞いたらモロ和也っぽい特徴あげてきたから尚のことびっくりしちゃったよ」
「つか誰がびっくりって俺が一番びっくりしたからね?」
「だろうね、ごめんごめん」
そう言ってくすくす笑うの髪はよく見たらまだ湿っていて、髪も乾かさずに俺を探しにきてくれたんだっていうことに気付く。さらに、そもそもあの出不精ながこうして俺を訪ねてくれたことに思い至れば、あとは感動するだけで。
「でもそろそろ風邪引く気がするから、帰りたいな」
「・・・俺も行っていいの?」
「当たり前じゃん髪乾かしてよ」
「亮くんは」
「どうせもうすぐ帰るんだから、ちょっと早目に追い出しちゃえばいいじゃん」







あ、その程度なんだ親戚って・・・。



















第五目標彼女の家
「てか和也鼻赤くない?」
「ぶつけられたんだよドアを!!」
「うわごめん、あとで叱っとくからねドアを」
「亮くんを叱ってもらえますか!?」
「亮くんは叱らないよ」
「あれ、やっぱ結構甘め!?」








(03/17 よかったね、っていう。リクエストありがとうございました。)