「ちゃう!これゴミちゃう!!」
「いやでも今このゴミ箱に入れはったやないですかー!」
「ちゃうやんそれはバランス崩してー!うっかり入ってもうただけやん!ぴらっと!奇跡的なうっかりやん!」
「そうは言われましてもー、僕としてもね、一旦この移動式!マイ!ゴミ箱!に入ったものはもう・・・ダメ!」
「いやいやいや!それめっちゃ困ります!」
「こっちこそ困りますぅーぷっぷー」
「はっっっらたつわ!もぉー!!」
「・・・すいません」
「あ!さんやないですかぁー!朝ぶりです!」
「助けてください!」
「どうしたんですか、っつか誰?」
「アルバイトの内です!」
「あぁバイトの・・・」
さんゴミ出たんですか!?」
「なんだその勢い。いや、そういうわけじゃ・・・」
「なぁんやもぉーゴミ出たんかと思ってワクワクしてもうたやないですかぁー!」
「なんでワクワクすんの?」
「そんなことより!この清掃員さんおかしいんですけど!」
「おかしいことないですよー僕は清掃を一生懸命してるだけです!」
「どうしたんですか」
「俺が錦戸さんに頼まれた書類運んどったら足が滑ってな、ばっしゃーって書類ぶちまけてもうて!その一枚が風に乗ってこのゴミ箱に入ってもうたんですよ!せやから返してくださいって言うとんのに、」
「一旦この移動式!マイ!ゴミ箱!に入ったものはもう・・・ダメ!」
「の一点張りなんです!」
「そのゴミ箱自前なんですか?」
「そうなんです!」
「そんなんどうだってええやないですか!書類返してくださいよー!」
「・・・まぁ、返してあげてくださいよ」
「いっくらさんの頼みでもそーれーはーねー・・・」
「錦戸って怒ると怖いんですよ。このままだとこの子怒られちゃうから。可哀想だから」
「いんやぁー」
「なに、じゃあどうしたらいいんですか?どうしたら返してくれるんですか?」
「そーですねぇ・・・じゃああの、さん、なんかゴミ下さいよ」
「いや、だから特に」
「それじゃあ無理!」
「要は物々交換ですね!さん!お願いします!」
「なんであんたが請け負ってんの!?ゴミとか今持ってないんだって!」
「だって俺怒られてまうやないですか!」
「えーゴミー・・・?ゴミねぇ・・・」
「ぽっけの中とか!なんか!」
「・・・あ、これ」
「ありました!?」
「おっとぉ!?」
「レシート、だけど・・・」
「いつのですか!なんのですか!」
「昨日の買出しのなんで、ホッチキスの針とコーヒー5つ、ですね」
「あ、それはアカン」
「なんでだよ!ゴミですよ!領収書は別にもらってるんでレシートはいらないんですけど!」
「プライヴェートのゴミやないともう、無視!」
「無理やなくて無視ですよ!もう相手にされてへん!」
「・・・あ」
「ん?」
「ハイ?」
「・・・いや、これはいいです。嫌な予感がするので」
「なんやねん!なんなんですか!」
「なんでも大丈夫ですよー鑑定いたしますよー」
「いやほんとに、避けたい」
「だって今ポケットでカサって言うたやないですか!」
「出してこい出してこい!」
「・・・マジ最悪の方向には行かないでくださいね・・・さっき使った油取り紙ですけど」
「成・立!!」
「よっしゃあ!」
「なんでだよ!!なんでこれがオッケーなんだよ!!何!?私物化すんの!?何に使うの!!?」
「ハイ、書類」
「ありがとーございまーす!!」
「さてさん」
「・・・・・・」
「そのゴミ、はよ下さい」
「・・・確実に捨ててくださいね・・・?」
「・・・」
「なんで今笑った?なんで何も言わずに今笑った?」
「それでは僕は清掃の続きがありますので!」
「ありがとー清掃員さーん!」
「・・・なんなの・・・」
さん、つかさんの油分!ありがとうございました!」
「素直にわたしに感謝してくれないかな?わたしたぶん今すごいリスクの高い取り引きをした!」
「ありがとうございましたさん!これで怒られへん!よかったー!」
「・・・もう、早く錦戸んとこ戻りな・・・」
「ハーイ!」