さーん!ハッピーハロウィーン!!」
「あ、おはようございますゴミはないです」
「ノンノン!今日1日の挨拶は『ハッピーハロウィン』やないと!」
「いや会社に来てそう浮かれてらんないし」
「ちゃいますよ、コレ社長命令ですから」
「は?」
「入り口んとこにちゃんと貼り紙しときましたよ僕!社長がくれはったの!」
「え、そこに『今日の挨拶は「ハッピーハロウィン」に統一することとする』って書いてあるとでも」
「そうです!」
「ウソだぁ」
「ほんまですって!あ、ほらコレ予備の貼り紙」
「・・・・・・」
「ね?ほんまに書いてあるでしょ?社長の印鑑も捺してありますよ」
「・・・嫌すぎる・・・」
「おうハッピーハロウィン!」
「いきなりノリノリですね渋谷課長・・・」
「お前上司が挨拶しとんねやから挨拶せぇよ」
「・・・ハッピーハロウィン・・・」
「なんなんやろな社長は!あいつの考えとることはわからんわ!」
「そのわりに楽しそうじゃないですか」
「こういうアホなこと大好き俺!」
「おはようございまーす」
「あ、錦戸もハッピーハロウィーン」
「へ?」
「へ?ちゃうよちゃんと貼り紙見てこなあかんやんかー」
「え、なんでした?何かありましたか?」
「今日は挨拶全てが『ハッピーハロウィンじゃなきゃいけない日』なんだってさ」
「・・・は?」
「は?って思うよねそうだよね」
「季節行事を重んじるお人やねん社長は」
「あ、村上部長」
「挨拶は?」
「は、・・・ハッピーハロウィン・・・」
「はいハッピーハロウィン」
「でも季節行事言うてもハロウィンって、そこはスルーしてええとこちゃいますか?」
「楽しけりゃええねんあいつは」
「さっきからあいつって。社長ですよ」
「お前ら今日社長室行った?」
「行ってないです」
「俺もです」
「ダルマあるやんか、社長室」
「ありますね」
「はいはい」
「あれに社長今日トンガリ帽子被らしとんで」
「トンガリ帽子?」
「魔女の?」
「ダルマに?」
「ダルマが魔女?」
「ダルマってヒゲ描いてあんのに?」
「和洋折半?」
「だけじゃなくて男女折半?」
「どういうセンス?」
「畳み掛けるな」
「お前ら相性ええな」
「でも社長が自らトンガリ帽子被って社内歩き回るよりマシやろ」
「それは嫌ですね・・・」