「ハッピーハロウィン」
「・・・・・」
「働いとるか?」
「・・・・・ちょっとお待ちください社長」
「お?」
「今辞表を書きますからすぐ受け取ってください」
「いやいやいやいやいや!え?なんで?辞めんのお前」
「一身上の都合により」
「どんなんやねん!」
「社長が黒マント着て社内を闊歩しておられる会社に未来を見つけることができません」
「コレあれやで、ドラキュラ」
「そのようですね」
「ドンキで買うてん」
「よかったですね」
「血ぃ吸うたろか?」
「それは間寛平さんですよね」
「辞めるほどでもないやろ」
「いや結構これは重い事件でしたわたしにとっては。せめてトンガリ帽子だけならマシだった」
「今辞めてもお前再就職絶対できひんぞ、経済おかしなことなっとんのに」
「どうしてたまに的を射たことをおっしゃるんですか」
「社長やから」
「はぁ」
「あ!!」
「え?」
「ドラキュラさんや!!」
「バイトくん」
「うっわーすごい!すごいですねこんなんわざわざ!あ、ハロウィンやから?うわー!!」
「ええやろ?」
「めっちゃええと思います!楽しいと思います!!」
「お前わかっとるやん!誰やお前!」
「アルバイトの内です!おっちゃん誰ですか!」
「俺、社長!」
「社長!?」
「そう社長!!」
「・・・社長最高やないですか!!」
「お前バイトの面接誰にしてもらったん?」
「村上部長です!」
「さっすがやなぁあいつ・・・採る人材わかっとるわ」
「ありがとーございます!!」
「え、ついでに正社員なる?」
「!?」
「え、なりたい!」
「ええやんなったらええやん内!」
「え、ちょっと社長本気ですか?」
「当たり前や、ウソ言ってどないすんねん」
「彼は今錦戸にヘルプがいるからって雇ったバイトですよ?」
「錦戸の下ついたらええやん、そのまま」
「アカウントプランナーとしての経験とか一切ないんですよ?コピーとかそういう雑用しかやってないんですよ?」
「知識なんかは現場で培うもんやろ。たたき上げじゃそんなもん。俺かてたたき上げの社長じゃ」
「いやそうとは伺っておりますけど!」
「今人事部に連絡入れて社員証作らせるから内の」
「わーい!」
「本気ですか!?せめて面接だけでも!」
「村上がしたんやったら確実に変な人間ちゃうやろ」
「俺真人間です!」
「せやろ?だってな、こいつに横領とかスパイとかできると思うか?」
「・・・できないでしょうね・・・」
「うわー正社員なれた・・・めっちゃ嬉しい!」
「せやろ!ほらオカンに電話して報告したらんと!」
「あ、そうや!電話や!!」
「喜ぶできっと」
「・・・ドラキュラのコスプレした人間がトップの会社で喜んでもらえるかな?」









(11/01 結局遅れた・・・。というわけで内くんが社員登用されました。)