「こんにちはー!Office KAT-TUNの田中ですー!」
「あ、田中さん。お久しぶりです」
「あ、さん!どうもお久しぶりですー」
「今日は一体どのようなご用件ですか?」
「錦戸さんにちょっとお願いしていた企画の件でお伺いしまして」
「あぁ、錦戸の。担当は上田さんじゃありませんでした?」
「そうなんすけどー、うちの上田がね、なんかお前行ってこいって」
「投げやりな担当者ですね・・・」
「えぇまぁ。・・・まぁまぁまぁ、正直俺が行きたいっつったんですけど」
「あら。どうしてですか?」
「いやいや・・・あ、そうだ俺今日誕生日なんすよー」
「あ、それはおめでとうございますー」
「ありがとうございます!!」
「誕生日なのに仕事増やすなんて、田中さん偉いですね。わたしならいっそ休みたいですよ誕生日なんて」
「まぁーーーそれもね!そうなんすけど!誕生日なんでー、逆に会いたい、つかあのー・・・あー・・・会いに来た?みたいな?」
「・・・錦戸に?」
「いやいやいやいやいや!!」
「誕生日にあの濃い顔が見たいってどういう趣味っていうかどういう主旨ですか・・・あ、もしかして」
「もしかしない!!」
「大丈夫ですよ」
「何がだよ!いや言わないで!勘違いしてるさんすっごい勘違いしてる!」
「冗談ですよ。でも錦戸が今外出してましてー・・・お約束ありました?」
「えーと4時に」
「あ、もうすぐですね・・・それまでには戻ると思うんですけど」
「じゃあ待たせていただいても」
「あーそれはもちろん!じゃあこちらに」
「あ、はい。・・・でも錦戸さん戻るまではヒマなんですよね俺」
「・・・あー、申し訳ないです。仕事の都合で錦戸が変な時間に休憩取っちゃって」
「いや、それはいいんですけど!謝って欲しかったわけじゃー、あのー、なくて」
「はい?」
「あのー・・・えー・・・話し相手でもしてもらえませんか?って」
「わたしに?」
さんに!」
「わたし錦戸とは仕事内容全然違いますから、そんなビジネス的なお話できませんが・・・」
「ビジネスじゃないお話のがいいんです!なんかこう、世間話みたいな」
「世間話ですか」
「お忙しくなければ」
「それはまぁたぶん大丈夫なんですけど」
「え、大丈夫なのむしろ。いや俺が言ったのになんですけど、仕事中ですよね?」
「来客への応対ですよ。これも仕事ですって言い訳がたつので」
「なるほど・・・」
「じゃあ何をお話しましょうか」
「・・・あのさん、」
「はい?」
「いきなりなんですけど」
「はいはい」
「うちの会社来ません?」
「いきなりだな!つかこれ世間話の枠じゃなくて完全にビジネスの話ですよ!」
「給料は変わりません!」
「いやそんなこと言ってないですわたし」
「面接とか、もう、ナシ!通ります大丈夫!」
「そういうわけにはいかないでしょう」
「正社員が嫌なら準社員でも契約社員でも、バイトでも!」
「なんで待遇下げてくの?」
「来てほしいんです!俺への誕生日プレゼントだと思って!」
「会社としてのヘッドハンティングじゃなくて個人でのスカウトだったんですか!尚更ダメでしょうそんなこと勝手にしちゃ!」
「大丈夫うちの会社は6人全員が社長っていうスタイルでやってるんで、俺もいわば社長!ね!お願い!」
「お願いとかそういう次元の話じゃないです!つかなんでですか、どうして突然そんなこと言い出すんですか。失礼な話、人員足りないんですか?」
「足りてます」
「・・・・・・」
「あれ、上田さん。」
「うちの田中がお騒がせして申し訳ありません」
「いえこれくらいの騒ぎならわりといつものことなので・・・だけどどうしてまた。今日は上田さんが田中さんを寄越したっていうお話じゃありませんでした?」
「いやね、誕生日だからさんに会いたいって騒ぐんで来させたんですが、このバカが肝心の書類忘れて行ったんで俺も結局来ちゃったんですよ」
「余計なこと言うなよっつか来んなよ!!」
「じゃあ書類忘れてくんじゃねぇよ!しかも何してんのお前、何勝手にヘッドハンティングしてんの?」
「だって来てほしかったんだもん!!」
「私情すぎる。するなら会社へのメリットを考えたヘッドハンティングしろ」
「俺の士気が上がる」
「会社へのメリットっつってんだろ」
「結果的に繋がるんだって絶対!」
さん的にはどうですか?うちの会社来たいですか?」
「・・・いや、正直、Office KAT-TUNさんは家から遠いので・・・」
「そうですよねー」
「・・・立地条件はどうしようもねぇ・・・ねぇ上田、うち引っ越」
「最後まで言うんじゃねぇぞ」
「戻りましたー・・・あれ?」
「あ、錦戸!ちょうどよかった。Office KAT-TUNの上田さんと田中さんがお見えに」
「あ、どうもスミマセンお待たせしまして」
「いえいえ、まだ約束の時間ではありませんでしたからお気になさらず」
「それではわたしはこれで」
「どーも」
「あ、さん・・・」
「失礼します」
「・・・あーちくしょ・・・逃した・・・」
「は?」
「こっちの話です。むしろこいつの話です。それよりさっそくお話のほう始めていただいても」
「あ、はい」
「・・・・・・・」










(11/06 田中さんの片思い。)