「あ、さん!結婚するってほんまですか!?」
「それ、デマですよ」
「え、そうなん?」
「なんであんたが訂正するんですか。まぁデマですけど・・・」
「せやからもー何度も言うとるやないですか、この会社で知らんことなんもないんですよ僕は」
「情報通やなぁ、さすが清掃員さん!会社中回ってんねやもんなー」
「こいつをただの情報通って扱いにしといていいのか・・・?」
「そーもーそーもー、安田章大が入社してからまだひと月、それまで彼とさんの間にはなんの接点もなくって、ほんまたまたまお昼休みにヤスがさんに声かけたところが完全初対面なんですよ。スピード婚にしてもありえへんでしょう!それに二人、携帯の番号とアドレスは交換してあるけど一度も携帯で連絡を取り合ったことはない、ですよねさん?」
「すっげ、めっちゃ詳しい!」
「・・・章大くん・・・じゃなくてヤスから聞いたんですかそれ」
「違いますよ?僕なりの情報網から」
「電話会社となんか取引したでしょ!」
「ノンノン、そこまでやらしくありません僕は」
「じゃあどうやって?」
「企業秘密!」
「どこの企業のモンだあんたは!!」