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のことを返してくれ。 俺がそう言って頭を下げてから、部屋は沈黙に包まれた。 どれくらいの時間が経っているのか、秒針の音を数えてもわからない。 「錦戸、」 ふわり。 俺の頬に何かが触れた。 少し冷たい、の手。 顔を上げると、は俺の目の前に立っていた。 あいつは少し俯いて、だけどじっと俺を見つめてはっきりと言った。 「信用とか、しねぇから」 「・・・じゃあ、誓う」 びしょ濡れのの体を抱きしめた。 誓う。 神じゃなく、世界でもなく、お前に誓う。 「 何があっても、どんなときでも」 全部を知って、その上で全てを慈しんで。 それこそ、が本気で嫌だと言う、その日まで。 「 絶対、離さへん 」 の腕が俺の背中に回って、 あいつは消えた。 |