もし僕が、




NEWSでなかったら。









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「こないだビデオ借りに行ったらこいつおんねんもん、びっくりしたわ」
「あぁ、シゲはいるよね夕方から。知らなかった?」
「俺あそこでバイト始めて結構経ちますよ?知られてなかったことが軽くショック」
「もうあそこでAV借りれへんやんか」
「借りてたのかよ」
「別に俺気にしませんよ」
「俺の貸し出しデータ絶対見んなよ」
「そんなやばいの借りてんすか?」
「どうする?保育士さんがロリコンもの借りてたら」
「ロリコンものはあっても幼児はさすがにないから!条例とかいろいろ引っかかるから!」
「アホか!そこは行かんわさすがに!俺もっと、こっちこっち」
「上?上?」
「え、熟女系!?」
「えー亮ちゃんじゃあうちの店おいでよ!熟女なお客さんわりといるよ?」
「昼間は子供相手にして夜は熟女相手にするとか相当振り幅でかいよね」
「ってか小山今日仕事休み?」
「や、これから。今日同伴ないからちょっとゆったりできてんの」
「おいおい、売り上げ落ちてんじゃないの?大丈夫?」
「だ、大丈夫だよ!・・・あ、そういや売り上げといえばマッスーさぁ、最近会員増えてない?」
「うちのジム?」
「そうそう」
「あー・・・でも、うん、たしかに女の人増えたかも」
「それ、俺がお客さんに紹介してっからね」
「え、ほんとに?」
「なんで小山がマッスーのジム紹介すんの?」
「いやみんな結構最近健康志向でさ、女の人って。よく『運動しよっかなー』っていう話題になるわけよ」
「ホストクラブでそんな話題?」
「なるんだって意外と!」
「でもジムで運動しても夜ホストクラブで酒飲んどったら何の意味もないやん」
「だけどプラスマイナスゼロにはなりますよ、飲みっぱなしよりは次の日にちょっとでも消費できるし」
「みんなサーフィン始めればいいのに。結構な運動量だし道具さえ揃えたらあとは無料だよ?」
「でもまだ寒いでしょ実際」
「や、逆に今のシーズンから習い始めて、夏にはそれなりにできるようになろうっていうお客さんも多いのよこれが」
「あ、そっかそれもありですよね」
「だから真冬よりはうちの店も賑わってきてるよ」
「アクセサリーのほうは」
「固定客つき始めたって感じかなー・・・だから小山、うちのアクセサリーもちょっと宣伝しといてねお客さんに。女性ものもあるからって」
「オッケーオッケー!・・・あ、でもそしたら代わりにちょっとうちの店で働きませんか?」
「またかよ。お前どんだけスカウトすんだよ」
「1週間働いてくれたらガンガン宣伝すっから!」
「ダメ、俺口下手だからそういうの向いてない」
「あっさり断られたー・・・手越ーお前は?」
「俺は喉に悪そうだからそういうお店には行かないよ」
「たしかにああいうとこみんなガンガン煙草吸うもんなー・・・」
「声楽頑張ってんだもんね手越は」
「はい!今度コンクールあるんですよ」
「それで優勝したらどうなんの?」
「留学する権利がもらえて」
「え、留学?どこに?」
「毎年違うみたいだけどー、たぶんヨーロッパのどこか」
「すごっ」
「いいなぁーなんか夢って感じで」
「山下くんもアクセサリーデザイナー頑張ってるじゃないですか」
「まぁそうだね。サーフショップ開くのも夢だったし、夢叶えた上でもう一個夢追いかけてる状態。欲張りだなー俺」
「ええことやん、じゃあ俺は保育王になるわ」
「何それ!」
「どんな悪ガキでも俺にかかったら絶対ええ子になんねん」
「すげぇなそれはそれで」
「じゃあまっすーは?」
「俺ね、子供のダンススクール開きたいんだ」
「え、そうなの?初耳」
「今のジムでも夏休みとかだと期間限定であるんだけどさ、それが楽しくてー」
「で、それを自分でやりたいんだ?」
「そう、って最近思っただけだけどね」
「シゲはまぁ、無難に弁護士か」
「無難とか言うなよ難関だぞオイ」
「んで弁護士になって、結婚詐欺で捕まった小山の弁護すんねやろ?」
「え、俺捕まんの!?」
「断るよ悪いけど!」
「助けてやれよそこはー」
「っつか捕まんない!結婚詐欺とかしねぇから俺!」
「結婚詐欺したつもりないのに相手の女の人にそう思いこまれて訴えられるタイプだよ慶ちゃん」
「どんなタイプだよ複雑すぎない!?俺の未来には夢とかねぇじゃんよ一人だけ!!」