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「ピアノ科のコンクールももうすぐだよね?」 「うん、再来月。声楽科のが早いよ、来月でしょ?」 「そうなんだよねーほんっと喉気をつけないとさー」 「風邪引いたら最悪だよね」 「も指怪我しないようにね」 「ほんと、おちおち転べないよ。転びそうになっても手ぇつかないようにしなきゃなんないし」 「え、じゃあ顔面から落ちんの?」 「猶予があれば膝からつきたいところだよね。ステージ立つとなると顔も大事なんで」 「あ、そっか足なら怪我しても見えないし影響ないか」 「大怪我じゃなければね。大怪我じゃペダル踏めないから」 「じゃあなんにせよ転ばないのが一番ってことだ」 「そういうことだ。祐也、優勝する自信ある?」 「あるよ」 「さらっと・・・」 「努力してるもん。来年もあるけどさ、そう思ってたら優勝できないし。今回がラストチャンスってくらいに思わないと」 「・・・留学、今年どこだろうね」 「去年はスペインって言ってたよね。今年はフランスとかかな」 「祐也が優勝して留学したら、離れ離れだね」 「も来ればいいんだよ、ピアノのほうで優勝して」 「・・・・・・」 「できるでしょ?」 「できると思います?」 「思うよ。練習すごい頑張ってんじゃん。俺にはピアノはよくわかんないけど、俺はの演奏好きだし」 「あ、それは嬉しい言葉だー・・・」 「できるできる。俺とは、離れ離れになんてなんないよ」 「・・・・・・」 「ね?」 「・・・うん」 「よし、帰ろ!・・・・・・あ、」 「え?」 「手ぇ繋ぐのは大丈夫ですか、ピアニストさん」 「・・・・・・優しくだったら」 「あは!はーい気をつけまーす」 (03/17 こういうので一番面白いのが手越がダメで彼女が優勝しちゃうっていうパターンですね。そこまで鬼にはならず、二人とも優勝したってことにしときますけど。) |