―――ある夜、東京タワーが見えるホテルの部屋


コンコン、




「・・・はーい」
「コンッ」
「・・・・・・えっ」
「コンコンッ!」
「あ、なんか言うてたねぇ、今度やるドラマのやつやろ?キツネさん」
「うんそーなのー流行るかなコレ。あ、ちょっと今平気?」
「うん、平気ーどーぞどーぞ」
「・・・ダメよ本当は、こんな時間に男を部屋に入れちゃー」
「すんまそーん」
「・・・・・・なんかさぁ、」
「・・・はい、」
「眠れなくってね?」
「あ、そうなん?それはー、うん、」
「ねぇ?」
「・・・え 何の同意を求めてらっしゃる・・・?」
「ね、もでしょー?」
「・・・・・・ちょ ごめん、それ、 誰に聞いたん?」
「そんなん見てればわかりますーなめんなよ?現に今だって起きてたじゃん」
「・・・それは、まぁ あのー」
はさーわかりにくい!」
「え、ゴメンなさい!」
「ちゃんと言えよ!そりゃさ、俺なんて医者でもないから薬出したりこうしなさいああしなさいって言ったりできねーけど、    いるから。 メンバーとして、仲間として、友達としてさ、ここにいるからさ」
「・・・・・・ハイ、」
「寝れないときに誰かと話したい日は付き合うし、ほっといてほしい日はほっとくし、あとはー、えー、なんかまぁ とにかく!に口があって俺たちに耳があるの、意味があるんだからさ」
「・・・うん、」
「ね」
「うん」
「・・・わかったんならコンッてやって」
「・・・え?」
「やぁーってぇー」
「えええー・・・・・・『コンッ』・・・」
「あーオッケーいい感じじゃん、コレ流行るわ、うん」
「・・・・・・」
「ん?」
「・・・・・・ありがと」


「どういたしまして、コンッ」











(03/10 彼が最初に気付いた夜)

⇒NEXT NIGHT