―――ある夜、部屋の電気を付け忘れたまま、





〜♪〜♪



「・・・もしもし?」

『あ、もしもし?俺、中丸です』
「わかってるわかってる、名前出とったからぁ!」
『あそっか、そーだよなー・・・』
「うん」
『・・・・・・あのさ、』
「うん、」
『今日の新聞、見た』
「・・・うん、」
『・・・・・・あのさ、』
「ごめんね心配かけちゃって!この時間なんてゆっち、いつも寝とるのに、気ィ使って電話してきてくれたんやろ?」
『・・・あー、うん、』
「あーもーほんまにありがとうーでも明日も仕事やろ?はよ寝なアカ」
『お前だって仕事だろ』
「、 いや、まぁね」
『お前だって寝てねぇじゃん!     あー、いや、寝れねぇんだもんな、そうだよな悪い あー』
「いやいやいや!自己完結やめようや!あのね、今日はほんまにさっき帰ってきたところやってん!そんなんやからまだ起きてるけど、あたしこの後ちゃんと寝る予定やし!」
『・・・・・・、』
「あ、信じてないやろー?」
『  いや、う、うん、まぁ』
「アッハハ!正直さんやね!・・・でも今日は信じてーや。だいじょーぶ。あたし今日めっちゃ疲れててん」
『・・・・・・うん、そう、だよな』
「うん、実際しんどいなぁ。まさかこの話漏れるとは思わんかったし、こんなに大騒ぎされるとも、本当、思ってへんかったもん」
『社長はなんか言ってた?』
「大丈夫だよって言うてくれた。とりあえず明日記者会見や」
『・・・俺も一緒に出るわ』
「・・・はっ?」
ひとりで、あんなんキツイに決まってんじゃねーかよ・・・だから俺、一緒に、なんか、どうにかして』
「・・・あはは、それええなぁ『どうにかして』っていうの、ゆっちらしい。それに、ゆっちがおったらだいぶ楽やわあたしも」
『・・・・・・』
「でも アカンやん、やっぱ。明日はさ、ゆっちが一緒にいてくれると思って話す。   十分や」
『・・・・・・
「ほんまありがとう、   ごめん、もう切るわ、ほんまに寝るから」
『ちょ、』
「ありがとうな」

ツー、ツー・・・


『・・・( 結局俺何もできてねーのな あーあ)・・・』









(03/10 新聞にすっぱ抜かれた夜)
⇒NEXT NIGHT