「大丈夫?」
「・・・・・・びっ・・・くりしたぁ・・・何が大丈夫かって?」
「今日、雨が強いから」
「・・・そんなん室内におったら関係ないやん、大丈夫やで」
「・・・雨の日は、少し気分が滅入る」
「・・・・・・」
「かな、って。思ったんだよ」
「・・・・・・ふふ、よぉわかるな」
「近くにいるからね」
「そっか」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「あのさ、」
「大丈夫やから」
「・・・」
「ちょっと気分が滅入るのはほんまに大正解やけど、こんくらい、一人でどうにかできるから。あたしに気ぃ遣ってここにおらんでも大丈夫」
「・・・・・・・・・」
「・・・ね。」
「・・・・・・・・・やだよ」
「え?」
「そんなんできるかよ。あの日と同じ顔してんのに、置いていけるわけないじゃん」
「そんなことない」
「ある」
「大丈夫やて」
「大丈夫じゃない」
「大丈夫にさせてや!一人でも大丈夫って、そうやって言えるようになりたいねん!」
「ずっと一人でいればそうやってなるの?ちげぇじゃん!ずっと一人でいたらそりゃ一人でいるのにも慣れるよ、だけど慣れてるだけなんだよ!・・・一人って、寂しいんだよ。ずっと一人のまんまじゃ、いつまで経っても」
「・・・そんなこと、」
「一人にはさせない。前にも言ったよ。が嫌がったって俺は、のこと一人になんてさせないから」
「・・・・・・優しすぎんねん、山ピーは」
「・・・うん。」
「何でも許してくれて、何でも認めてくれて、」
「うん」
「あたしの悪い部分、全部持たせてまう感じがする」
「うん」
「負担にしかなってへん」
「うん」
「なのに文句も嫌味もなんも言わんと、全部許して」
「うん」
「申し訳ないなって、すごい罪悪感みたいなんを、たまに感じる」
「うん」
「だから、しんどくなる」
「うん」
「でもこんなに優しくしてもらっとんのにしんどいとか思う自分がめっちゃ嫌で」
「うん」
「すごい、自分を責めて、」
「うん」
「もっともっとしんどくなる」
「・・・・・・うん」
「・・・もう、どうしたらええのかわからんようになるから、」
「それくらいなら一人でいようって思った?」
「・・・・・・そうや」
「・・・そっか」
「・・・・・・」
「・・・・・・ねぇ」
「・・・?」
「俺ね、のこと大好きだよ」
「・・・・・・ありがと」
「ほんと、すげぇ好き」
「・・・・・・」
「誰にも言ってないけど、結婚したいもん。と結婚して、子供作って幸せに穏やかに過ごして死んでいけたら最高だと思う」
「・・・・・・」
のことばっか考えてることに気づいてさ、『あれ?もしかしたら俺以外いらないんじゃないの?』って思ったこともある」
「・・・・・・」
「好きってこういうことなんだってちょっとびっくりするくらい、マジで好き」
「山ピー、」
「・・・正直、わかってたっしょ?」
「・・・それは、」
「仲間として、親友として、女として、全部がで。俺は、全部のが好きだよ」
「でも、」
「答えなくていい。答えなくても、応えなくてもいい。ただ、知っててくれればいい。知ったうえで、聞いてくれる?」
「・・・・・・、」
「・・・、お願い」
「・・・・・・うん」
「・・・一緒にいたいのは、俺のほうなんだよ」
「・・・・・・」
「好きな子と一緒にいたいの。当たり前じゃんそんなの。好きな子が寂しがってたらそばにいたい。手ぇつないで、足りなかったら抱きしめてあげたい。のためって言いながら、ほんとは全部俺の欲求だよ。俺がそうしたいから、今までだってそうしてきたんだよ」
「・・・そう」
「・・・だけど俺がこんなこと言ったらが泣いちゃうんじゃないかって思った。だから言わずに、面倒見がいい仲間っていう設定みたいな・・・演技、して。そうやってずっといた。のそばに」
「・・・・・・」
「こないだ言ったじゃん、怒ったりしてくれればまだラクなのにって。それはわかるんだけど、俺はそれができないの。なんでっていったら、少し間違えたら嫌われちゃうんじゃないかって思うから。それが、怖いから。」
「・・・・・・」
「最低かもしんないね、俺」
「そんなことない」
「でも心配してたのは絶対ほんとだし、に傷ついてほしくないってのも泣いてほしくないってのも本音で、それはほんと、信じてほしい。嘘じゃないし、演技なんかじゃない」
「・・・うん、信じとるよ」
「ただ、だからこそ、俺の負担になんて全然なってなかった。だって、いたいんだもん。いたい相手とずっといられるんだもん。大事に思ってるひとの感情一緒に背負えてさ。それがマイナスの感情でも、共有できることがうれしいんだよ。全然、重くなんてなかった」
「・・・・・・」
「だからあの日ね、が寂しい気持ちになってた時」
「・・・うん」
が俺のところに来てくれて、・・・どんなにうれしかったか、わかる?」
「・・・・・・」
「・・・もうね、泣きそうなくらいうれしかったんだよ、本当は」
「・・・・・・」
「だからさっき、一人で大丈夫って、いなくても平気ってが言ったとき、それこそどうしたらいいのかわかんなかった」
「ごめん」
「俺のこといらないとか言わないでさ・・・そばにいてよ。俺は、・・・俺が、いなくちゃ生きてけないんだよ・・・」
「・・・・・・」
「・・・わがままだよ、ただの。すっげーわがまま。わかってる。でも、いてほしいから、言ったの」
「・・・・・・」
「・・・だめなら、いいから。」
「・・・だめなはずないやん・・・」
「・・・・・・」
「前に言うたやん、山ピーが風邪で倒れてもうたとき。傍にいたいから傍におんのって、あたし言うたやんか」
「うん」
「変わらへんよ、・・・それしかできひんけど、おるやんか傍に」
「・・・うん」
「そこは約束する。絶対おるよ」
「・・・・・・うん、ありがとう」
「・・・うん」
「・・・ね、
「うん?」
「ぎゅって抱きしめてもいい?」
「・・・でも、」
「仲間としてでいいから」
「・・・・・・うん」










(10/24 たまにはちょっと山下さんを弱らせてへたれっぽくしよっかな、と思ってたのにこのひといきなり勝手に告白とかしちゃってどうしようかと思いました。まぁ仲間なんですけど結局。)