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山ピーがずっと玄関先に座り込んでいるのは、インターホンモニターでわかっていた。2時間が経っても、ずっとそこに座ったまま、帰らないでいる。天気はいいけど、今日は気温が低い。どれだけつらいんだろう。本当は、家の中に入れてあげたかった。このままでは風邪をひいてしまうかもしれない。だけど、そんなことできない。だって追い出したのはあたしなのに、今更そんなこと言えないよ。 帰ったらいいのに。拒絶したんだから、見捨ててくれればいいのに。 ひどいことを言ったと思う。自分のことを好きだと言ってくれるひとに、言ってはいけない言葉を言ってしまったと思う。それでもう愛想を尽かしてくれれば、楽なのに。こんな身勝手で自己中心的な女のことなんて、もう見放してくれたらいいのに。 そう思った瞬間にチャイムが鳴って、心臓が止まるかと思った。 インターホンで確認するまでもなく、相手はわかっている。 「・・・・・・」 迷う。どうしたらいいんだろう。出ていいんだろうか。あんなことを言っておいて、今更。 包装されたままテーブルの上に置いてある、さっきもらった花束が目に入った。あれから時間が経って、少しずつ元気がなくなってきたのがわかった。きっとこのままではしおれてしまう。 それでわかったんだ。 このままじゃ、だめなんだって。 玄関の扉を開けた。 寒さで真っ青な顔をした山ピーがそこに立っていて、その目にあたしの姿が映った、とわかった瞬間に きつく抱きしめられた。 (01/22 やーまーしーたー・・・) |