30分後。






コンコン、ガチャ。






「亮ちゃーんたっちょーん、もうインタビューの時間ですよー」
「・・・大倉おらんで」
「あれ?」
「最初おってんけどちょっと喋っとったら眠気飛んだー言うてどっか行ったわ」
「あぁそうなん?あ、じゃあマルと一緒に外でも行ったんかな?マルもさっきからおらんし」
「知らんけど」
「休まりました?」
「まぁ多少はな」
「完全ではないか」
「でもま、こんなとこやろ。悪かったな楽屋」
「あぁそんなん全然!亮ちゃんが元気なるならそれが一番ですよ」
「別に具合悪かったわけやないしそんな心配するほどやないわ」
「氷枕持ってきたわけでもないし、そっちこそ大げさに捉えすぎやで。心配くらいさせてや。日頃あんなお世話になっとんねやから」
「いや、せやから・・・せやからっつかお前には言うてないからせやからってのは違うけど・・・俺別に日頃なんもしてへんって」
「してますよ十分にー」
「ピーがやるやん、最近、そういうの。こないだなんて熱出すまで粘ってんぞあいつ」
「・・・あれは申し訳なかったなー・・・や、たしかにそれはあったけどさ。そんときにやっぱほら、あたし、亮ちゃんにヘルプ求めてもうたし」
「動転しとったんやろ」
「そらもう。だっていきなり倒れるから」
「外ほっぽりだしただけやろ?他に何も、体温上がるようなことしてへんやろ?」
「してへん。・・・・・・・・・・あ?・・・いや、してへん」
「今何思い出したんお前」
「いやいやいやいやいや、別になんも」
「なんかしたよな。・・・え、もしかしてされた?向こうからなんかされたん?」
「なんーもされてへん」
「お前その顔は嘘の顔やぞ」
「生まれついたいつもどおりの顔じゃないですか失礼しちゃうわ」
「心持ち標準語なっとるやんお前、動揺しとるやんけ」
「気のせいやーん」
「・・・・・・え、まさかくっついた?」
「くっつい、・・・え、どの意味で?心が?体が?」
「心に決まっとるやんかお前とピーがこう、くっついたっつか付き合うことになったかって意味。体がってなんやねんお前、・・・え、つか体ならくっついたんか逆に!」
「・・・や、」
「ちょっと待って顔赤いやんかお前・・・!え、なに、だ・・・え?抱き合ったってこと?」
「や、ちが、アレはそういうことやなくって」
「アレってなんやねんな!あったんやんかそれに近いことが!」
「ちゃうやんあれは治療っつか、山ピーがあたしを落ち着かせるためにたぶん」
「あー、つまりピーから抱きついたんやな?」
「・・・あれ?あたしバカ・・・?」
「・・・ちゃうやん、ええけどそれは別に。ええよそらお前らの自由やしなんかそれこそお前落ち着かせるためとかやむを得ん事情あったのかもわからんし、そこは俺知らんし。せやけどお前ら、え、だってそうやって言うってことは付き合ったりはしてへんねやんな?それは大丈夫なん?そう思っといても」
「もちろんもちろん!」
「・・・えーと、そんで?なんや、えー・・・そうお前的にはどうやねん」
「どう、と申されますと」
「いや、せやからさ、あのー・・・・・ピーとこう、そうやって・・・アレしたことは、嫌やったとか嫌やなかったとか」
「や、だってそれはさぁ!それこそもうほんまたぶんアレは恋愛感情云々のアレやなくて純粋に・・・」
「純粋に?」
「純粋に・・・・・・なんや・・・?」
「知るか!つかお前忘れてへんよなあいつお前にモロに恋愛感情持っとんねやぞ!?」
「や、それは忘れてません覚えてます!そこ忘れたらめっちゃ失礼やんか!せやけどなんやねんあのー、そういうの、以外の感情っつか、山ピーは山ピーなりに考えてそういう行動とったっつかさ、・・・あ、だってあれやんかそれは別にー、たとえば、たとえばやで?たーとーえーば、あたしのこと襲おうとしてガッと抱きついたわけやないし!そうそれは絶対ないし!!ただこう、表でいろいろ考えた山ピーがその感情を」
「その感情をぶつけてきた形がたまたまハグやったってだけでひょっとしたらお前押し倒されとったかもわからんねやぞ?」
「なんってことを!やめてやそういうこと言うんとか、怖いから!」
「や、だってわからんやんけ!実際お前ピーの心ん中読めるわけやないやろ?あいつが何思ってそういう行動に出たかとか実際のところはわかってへんわけやんか!あのな、お前が今言うとんの全部希望的観測やぞ!」
「・・・だって山ピーそういうことするひとちゃうもん・・・」
「それも希望的観測」
「ちーがーうー!」
「お前かてあいつの最近の突っ走りっぷり体感しとるやんか!あいつお前絡むと軽くSっ気出しよんねやぞ?」
「え、どこにたいしてのSっ気・・・・?」
「じゃあたとえばちょっと前お前がなんでか知らんけど赤西と寝とったときとか」
「・・・あったねぇ」
「あんとき赤西ほとんど八つ当たりみたいな形で起こられてんぞ?お前にはお咎めナシやったと思うけど」
「え、でもあれ仁かて別に悪いことしてへんよ?」
「せやから八つ当たりやっちゅーねん。ただ寝とっただけやのにあいつだけ怒られとんねん、お前と寝とったってだけで」
「・・・うーわ、ごめん仁・・・」
「滝沢くんにもライバル心剥き出しやし」
「マジで?あの穏やかな山ピーが?」
「せやからわからんって言うとんの。恋愛、つかお前が絡んだらあいつキャラ崩れまくりや」
「なんと・・・ファンの子らに怒られてまう・・・」
「せやからお前な、お前が知っとる山下智久像に安心しとったら・・・いつかあっさり食われるかもしれん」
「・・・え、ちょ、ほんまにやめよう?そういう話。怖いやんか。食われるってなによ山ピーそんなことせぇへんって絶対」
「や、それは俺もな、させへんよ?そんなこと絶っっっっっ対させへんつもりやけど。下手なことしたらぶっ飛ばすしあいつのこと」
「せぇへんせぇへん絶対せぇへん」
「せやからそれがお前の希望的観測やろって」
「ちゃうよ確信あるもん。山ピーは絶対あたしのこと傷つけたりせぇへんもん・・・亮ちゃんと一緒で」
「・・・・・・は?お前な、なんでそこで俺を引き合いに」
「だってそうやんか!亮ちゃんかてあたしのことめっちゃ大事にしてくれとるし、傷つけるようなこととか絶対せぇへんもん」
「や、そら、・・・そらそう、するつもりはないよ?なんでお俺がお前のこと傷つけたりとか」
「せやから!せやからきっと山ピーも亮ちゃんと同じで、そんなこと絶対せぇへんって言えんの!」
「・・・お前なぁ、俺を基準にすんなや」
「基準にもするわ。こんだけ長いことずっと一緒おってさ、もう一番近くにおる男の子っつったら錦戸亮やもん。といったら錦戸亮みたいなとこあるもん。勝手にやけど」
「・・・・・・」
「時間だけじゃ測れへんことかもわからんけど。そんでも亮ちゃんはずっと一緒おってくれたしつらいときも嬉しいときもずーっと一緒やったし。せやからあたしは亮ちゃんのことめっちゃ好きやし信頼しとるしこれからもずっと一緒になんかやっていけたらなって思うし」
「・・・・・・
「・・・ん」
「お前、・・・・・・あーもう!お前はアホか!」
「え、何が!?怒られるとこちゃうやんか今ちょこっとしんみりするところ!!」
「お前は俺のことが好きなわけちゃうやろ!?いうやそら好きってさっき言うたけど、それは男としてではなくって仲間としてって意味やんか、お前は男として俺のことが好きなわけやないんやろ?!」
「そ、・・・そう。それはそう」
「それやったらそんな、そういうのあんま言うな!」
「でもだって言わな伝わらんやんか、思ってるだけじゃ!」
「そら言葉にしたら伝わるけど!・・・それがもし違う意味に伝わったらどないすんねん」
「・・・・・・違う意味って?」
「さっきのお前の台詞は聞きようによっては告白やぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
「ほら自覚ないねやろ?変な意味なんて一個も含んでないんやんな?」
「う、うん。含んでへん」
「それなのに勘違いしたらどないすんねん俺が」
「勘違いってことは、え、あたしが亮ちゃんのこと好きやっていう」
「そう」
「・・・・・・」
「責任取れんのか、お前は」
「責任って」
「勘違いしてその結果俺がお前のこと好きになったら、責任とって俺のもんになるんかお前は」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・なれへんねやろ?それやからお前はいっつも男とか女とか関係なくいたいって言うんやろ?」
「・・・うん」
「俺は、お前がそうやって望むからこういう形で傍おんねん。せやから・・・さっきみたいなこと、あんま言うな」
「・・・ごめん」
「このまんまでおりたいんやろ?」
「うん」
「今の状態が幸せで、それ壊したくないんやろ?ピーに関しても俺に関しても」
「うん」
「それやったら、・・・勘違い、させんな」
「・・・・・・・・・うん」
「あ、ってか時間。インタビュー始まんねやろ?」
「あ。」
「ほらもう行くで」
「う、うん!」
「あーもう結構時間過ぎたんちゃう?絶対村上くんに怒られるわ。もー・・・」
「・・・ねぇ亮ちゃん」
「あん?」
「大丈夫?」
「・・・・・・ごめん、素で『何が?』って思ったんやけど今」
「えっ・・・あなたの体調ですよ。だって最初元気ないとこから始まってますからね?」
「・・・あぁ、それな!もう大丈夫やて。だいぶよくなったわ」
「ほんまに?」
「ほんまほんま!俺は、」
「・・・・・・うん?」
「・・・・・・うん、大丈夫」
「・・・・・・」
「・・・お前がおったら、大丈夫や」








(01/29 シリアスにならないように頑張ったんですけどなーがい。結局錦戸さんは彼女が好きなのかどうなのかなんなのか誰なのか。はっきりせぇよ。でも面白かったのでしばらくこのスタンスでしょうきっと。)