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(慶加手増)
コンコン、ガチャ。 「お見舞いでーーーす」 「ちゃん起きてる?」 「・・・おー・・・」 「あ、起きてた起きてた」 「今さっき起きた・・・」 「あれ?マネージャーは?」 「電話・・・」 「そうなんだ。あ、車遅れてるっつってたからね。その連絡かも」 「タクシー呼べばいいのににだけ。急いだほうがよくない?病院行くの」 「確かに・・・」 「ちゃん具合どう?」 「悪いわ」 「ですよね」 「わかってること聞かないのマッスーも」 「あ、そうだこれこれ!本物の冷えピタ持ってきたんだよ!」 「冷えテゴじゃないよー冷えピタだよー」 「わーい・・・」 「はーいどこ貼るー?」 「いやおでこでしょ普通に。他にどこ貼んだよ」 「首とか脇とかここの、・・・この、足の付け根とか」 「え、そんなとこ貼る!?貼らないでしょ普通!」 「でも聞いたことあるよ?太い血管のとこだから冷やす意味あるって」 「誰から?」 「知り合いの若いおとうさん!サッカー仲間でさ、24歳だけど3歳の子供いてー、」 「ってことはそれちっちゃい子の話じゃないの?足の付け根がどうかとかいうのは」 「でも同じ人間じゃん」 「や、そうかもしんないけどさ。首はともかく脇とか足とかは寝てたらはがれるよ」 「そしたらおとうさんが貼り直すんだよ」 「だからちっちゃい子限定だっつってんの。に貼りなおせないでしょ誰も」 「場所が場所だからね。いいとこ首だよ、貼りなおせて」 「で、どこがいいー?」 「・・・おでこ・・・」 「でーすよねー」 「そりゃそうだ。そりゃーそうだよ」 「じゃあおでこあげてー」 「あげんの前髪でしょ?おでこあげちゃったら骨か脳みそじゃんそこにあんの」 「でもさ熱ってさー、なんでおでこ冷やすんだろうね。脳みそが熱いのかな?それとも骨?」 「・・・あのー、すごい素朴でもう、俺が進研ゼミの先生だったら花マルあげたい質問なんだけどー、・・・今いらない」 「あれ、そうだった?」 「うん、今いらない」 「たぶん普通に体感的な問題なんじゃないの?わかんねーけど」 「普通に気持ちいいからってことだ?」 「知らないけどね実際は」 「はいじゃあ貼るよー、・・・ピタっと」 「づぁぁ・・・冷た・・・」 「ガマンガマン」 「足の付け根は?貼らない?」 「んー・・・いらん・・・」 「貼りたいの?なんでそんな足の付け根推すの」 「早く治ってほしいじゃん、やっぱ」 「・・・手越・・・!」 「え、そこジーンとくるとこ?足の付け根だよ?」 「心意気やんか・・・」 「あとなんかほしいものある?」 「んーん」 「ないかぁ」 「・・・亮ちゃんと山ピーは・・・?」 「あ、今着替えてる・・・のかな?山下くんはシャワーって言ってたけど」 「亮ちゃんはあとで来るって言ってたよ」 「そか」 「・・・じゃあ俺らそろそろ行く?」 「だね」 「退散すっか」 「冷えピタもう何枚か置いてくからねー」 「ありがとー・・・」 「じゃーねーお大事にー」 「ちゃんと病院行けよー」 「栄養とってね、ちゃんと食べるんだよ」 「またメールするね!」 「んー。ありがとなほんまにー・・・」 パタン。 「・・・山ピーがへこんでたことは言わなくてよかったよね?」 「うん、よかったと思う」 「来るのかな?山下くんはまたここ」 「どーだろ・・・へこんでたら来ないかもよ」 「でも山下くんだし、自分のせいだと思ってるんなら尚更来るんじゃないの?って思うけど」 「あー、それもあるな」 「来てほしいねぇ、なんか」 「だねー」 (02/04 がやがやがやがや。) |